俳優キム・ジュヒョクが30日午後4時30分にソウル三成洞にあるマンションの正門に運転していた自動車で突っ込み、転覆事故で病院に搬送されたが死亡しました。
キム・ジュヒョクは1998年SBS第8期公募タレント出身で、20年間ドラマと映画を行き来しながら活躍したマルチ俳優でした。
俳優の故キム・ムセン氏の息子でもある彼は、父親の影を脱し、演技力が認められた2世俳優という点でも高い評価を受けました。
SBSのTVドラマ「曇った日に書いた手紙」でデビューしたキム・ジュヒョクはドラマ「カイスト」(1999)、「ライバル」(2002)、「流れる川のように」(2002)などに出演して注目されるようになり、以後、「プラハの恋人」(2005)を通じて全盛期を迎えました。
映画でも「シングルス」(2003)、「クァンシキの弟クァンテ」(2005)、「妻が結婚した」(2008)などを相次いで成功させ、名実共にトップ俳優の仲間入りをしました。
その後、しばらく作品のヒットに恵まれず、低迷期を経験していたキム・ジュヒョクでしたが2013年から約3年間、KBS TVの人気バラエティー番組「1泊2日」に出演。それまでの気難しいイメージを捨てて地味な魅力で視聴者に親近感を与え、芸能人としても活躍しました。この時、他の出演メンバーたちによって“クテンイヒョン”というニックネームが付いたこともありました。
最近、キム・ジュヒョクは俳優として復帰、第2の全盛期を迎えたという評価を受けていました。 映画「私の仲良し悪党など」(2015)、「ビューティー・インサイド」(2015)、「秘密はない」(2016)、「あなた自身とあなたのこと」(2016)、「協力」(2017)などで脇役を演じ、強烈な印象を与えてまた評論家や観客の支持を受けました。
最新作であるドラマ「アルゴン」ではもう一度主演を引き受け、最高の演技を披露したという評価を受けたりもしました。 キム・ジュヒョクは来年封切り予定の映画「督戦」「興夫」「猖獗」など撮影をほとんど終えた状態だったことも分かりました。
彼の訃報を聞いた映画関係者や芸能関係者は一様にショックを隠しきれないようで、明日以降の映画試写会について中止にするかどうかも検討されています。